Date uploaded: 2016-07-02 09:04:33
Archive date: Sun, 26 Dec 2021 18:51:11 GMT
いつもRKBテレビを見てくださっている皆様、RKBラジオを聴いてくださっている皆様、取材等でお世話になった皆様へ。
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突然ですが、私 福田典子は、一身上の都合により、6月30日付けでRKB毎日放送を退社いたしました。
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大学4年生のとき、内定と聞いて涙したこと、そして入社して研修を受けていた頃、初めてニュースを読み終わって緊張から解き放たれたことでニュースブースの外で泣いたことを今でも鮮明に覚えています。
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この原稿の背景にはどんな事柄があるのか、この言葉をどうしたら本当に”伝える”ことができるのか。
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1つの放送に多くの人が携わり、そのアンカーとして”伝える”責任、重要性、大変さ、楽しさを日々感じながら、アナウンサーとして、視聴者・リスナーの皆様に向き合って仕事をしようと心がけてきました。
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今日感テレビの中継で視聴者の方により届くようにするにはどうしたらいいかを考えたり、ナレーションで「この映像、音、原稿を最大限に生かすためにはどうすべきか」と考えたり、ラジオでコーナーを構成することの難しさを実感したり、スポーツの現場で運動経験のない私が、視聴者の皆様、リスナーの皆様に、現場の空気感を届けるためにはどんな情報が伝えたいだろうかと悩んだり、朗読会やアナウンススクールに携わることで私が感じた”伝えること”の楽しさを少しでも感じてもらえたらと思ったり…
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”自分の言葉で 誰か や 何か をより輝かせられるアナウンサーになりたい”
就職活動において話していたその目標に近づけるように、少しずつ、小さくてもしっかりとした礎を皆様のおかげで築いてこられたのではないかと信じています。
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ホークスの祝勝会でビール・焼酎・日本酒・コーラを修業のように浴びながら、2年間で6度の祝勝会リポートを担当させてもらいました。
「しっかりと野球や選手を見てきたことが伝わるインタビューだった。感動した。」と視聴者の方や先輩方に言って頂けて、ひとつひとつの点が繋がって形になったときの伝わり方に大きな感動と達成感も感じられました。
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北九州マラソンでは実際に42.195キロを走りました。30キロを過ぎたあたりで足が動かなくなってきても声援のおかげで前に進めることを実感することができ、翌年はその経験を生かしてのリポートもすることができました。
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書ききれないほどの思い出がありますが、実際に現場に足を運べるのであれば、そこをどう掘り下げて伝えていくのか、体感できないのであればどれだけその背景を汲み取ることができるのか。本当に、難しく、楽しい仕事だと改めて感じます。
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結婚等の予定はありませんが、今後については、また後日、ご報告をさせてください。それまではひっそりとしていようと思います。(笑)
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3年3か月という短い間ではありましたが、皆様にあたたかく見守っていただき、本当に充実した時間を過ごすことができました。
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本当に、本当に、ありがとうございました。
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いつかまたお会いできる日まで…。
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元 RKB毎日放送アナウンサー
福田 典子